オリーブオイルとワイン
オリーブオイルの製造過程やその理念は、ワインのそれと似ている部分が多くあります。実のなる木の種類によって風味や香りが変わってきます。品質は様々な複合的要因によって決まります。その木が育つ地域の気候、標高、土壌、その時々の天候(干ばつ、霜、豪雨などによってシーズン全体が台無しになることさえあります)、そして何より生産者の意図がその品質に反映されます。例えば、いつの時期に収穫するか、水のまき方、剪定の仕方、周りの草木の伐採など、数えあげればきりがありません。
エクストラバージンオリーブオイルは発酵、酸度、油脂の純度などを調べる理化学的検査と、風味に問題が無いかを人間が判定する官能検査を受けています。ワインのように、専門家がジャッジする国際コンテストも多数あります。
ひとつ大きな違いをあげるとしたら、オリーブオイルは鮮度が大切ですが、ワインは時とともに熟成していくことです。
<光合成するクロロフィル。 オリーブオイルは光で酸化する!>