【必見!】エクストラバージンオリーブオイルとは?本物の見分け方

エクストラバージンオリーブオイルとは?

オリーブオイルの国際規格を定める「国際オリーブ理事会(IOC)」では、「オリーブの実だけを原料にし、加熱や化学的な処理を行っていないもの」をバージンオリーブオイルと呼んでいます。その中で、発酵、酸度、油脂の純度などの理化学的検査と、風味に問題が無いかを人間が判定する官能検査、この二つの基準によって品質を等級分けしています。そしてエクストラバージンはその中で最高級の品質であることを示します。
エクストラバージンオリーブオイルで重要な酸度とは

オリーブオイルはワインなどと違って熟成しません。新鮮であることがとても大事です。そこで重要なのが酸度(遊離脂肪酸の割合)です。遊離脂肪酸は空気中の酸素と結合しやすく(酸化)、含有量が多いとオリーブオイルの鮮度が保てなくなります。遊離脂肪酸は、オリーブの実が摘み取られた時から発生し、一度、オリーブオイルになってしまえばほとんど発生しません。つまり我々、生産者にとってはオリーブの実を摘み取ってから、オリーブオイルを作るまでの時間との戦いでもあるのです!
エクストラバージンオリーブオイルの酸度は0.8%以下とIOCで規定されています。(年度によって多少の差はありますが、パパスグローブのオリーブオイルはおおむね酸度0.2%を達成しています。)
あなたの使っているエクストラバージンオリーブオイルは本物?
誤解を恐れずに言えば、オリーブオイル市場は偽装のはびこる世界です。日本では本物のエクストラバージンオリーブオイルはほとんど出回っていないと言われています。低質なオリーブオイル、精製オリーブオイルやその他のオイルと混ぜ合わせたものなどが、エクストラバージンオリーブオイルとして販売されているのです。IOCのエクストラバージンオリーブオイルの認証基準は厳しくなく、にもかかわらずIOC加盟国でさえ品質認証が形骸化、欠陥のあるオリーブオイルが「エクストラバージン」として数多く日本に輸入されています。
そもそも日本では「エクストラバージン」と表記する際の法規制がありません。つまり品質に関わらず、ほとんどの商品が「エクストラバージン」と表記されているわけです。多くの日本人は本物のエクストラバージンオリーブオイルを味わったことがないのかも知れません。